日進月歩ブログ
瓦屋根のメンテナンスについて
2022年09月26日(月)
こんにちは!プロタイムズ神戸東店 株式会社ライフアートの松田です!
今回は瓦屋根のメンテナンスについて触れていこうと思います!
瓦の種類や屋根のカタチは色々ありますが一般的な和瓦でお話させて頂きますとメンテナンスを重視したいのが画像に載せている棟及び鬼瓦部分の漆喰の補修です。
施工後はこのように純白なのが一般的です。お城みたいで綺麗ですよね✨これが外気に晒されて雨水を吸収していき年数が経ってくると最初の画像のように灰色→黒色と変色して剥がれ、風の強い日なんかに下に落ちてきます。大きい石が落ちてくるようなものなので人に当たらずとも敷地を傷つけてしまったり最悪の場合お隣の車に落ちて…なんてケースもざらにあります💦
ひび割れは言わずもがなとして変色以外にも苔が生えてくるのもメンテナンス時期を見極めるサインとなります。それだけ含んだ水が蒸発しきっていないということですので!大体が一般的な外壁塗装と同様に10年程度でこのような症状が見えてきます。
メンテナンスをしないとどうなる?
塗装と同様にメンテナンスとは景観をよくするだけのものではありません。家を保護することが第一目的であり瓦屋根の漆喰もただ瓦を抑えるためだけのものではありません。
瓦の下には葺き土があります。中に雨が侵入することによって土が崩れてしまうと以下のデメリットが発生します。
- 瓦が乱れ景観を損ね、最悪下地に雨水が侵入して雨漏れの原因となったり瓦落下による二次被害が発生する
- 修繕工事が大規模になってしまい補修費用が数倍に膨らむ
崩れた土は一度瓦を撤去しなければ直すことができません。この取り直し作業は漆喰を塗り直す費用から最低5倍以上はかかると思ってもらった方がよいです。きちんとした時期にメンテナンスしていれば数万~十数万で済んでいた工事が桁が変わってくるとなるとお財布にもかなり痛手です💦
鬼瓦は棟の中を番線でつないで固定しており、本来棟との連結部(通称鬼首)に漆喰を巻いて雨が入らないようにしていますが、写真のように針金一本で繋がっているだけの状態ですといつ錆びて切れてしまうか分かりません。
鬼の名前を冠しているのは厄除けの意味があるそうです。色んなことから家と住む方を守ってもらうためにもきちんとしておきたいですね。
訪問販売業者は屋根を見ている!!
屋根漆喰の劣化は遠目に見ても一番見つけやすく、お客様にも共感を得やすい指摘箇所となりますので訪問販売の業者はチャンスとばかりにインターホンを押してきます。綺麗にしておけばそういったトラブルを回避できるのも一つのメリットですね!
余談ですが「セールスお断り」を門前に掲げていると寧ろしつこく狙ってくる業者も中にはおります…
そういったステッカーを貼っている=断りなれていないから押しに弱い
といった見方をするそうです。。。(苦笑い) 彼らはあの手この手で営業をかけてきますので訪問販売業者全てが悪いとは言いませんが昔ながらの音声だけのインターホンを設置されている方は映像付きのものに変えた方がステッカーを設置するよりも未然にトラブルを防げることができると思います。瓦屋根=築年数が古いからインターホンも古くて映像機能が無い為玄関先に引っ張り出しやすいという理由でも訪問販売業者には狙われがちですので。
ちなみに映像付きインターホンへの交換だけでしたら商品代+工賃で4万円かからないかくらいで可能です。比較的低コストでのリフォームが可能なのでおススメです♪
工事内容
まずは古い漆喰を綺麗に剥がす必要があります。たまに上塗りする業者がおりますが絶対にNGです。下が割れてきたら表面にもすぐ出てきますし厚みができるとその分雨に当たる面積が増えますので劣化が早くなります。
剥がした後に葺き土が見えますね。これが雨で崩れてしまう前に補修をしましょう!
熨斗瓦の下に丁寧に漆喰を塗っていきます。瓦の窪みで半月上に見えるので三日月と呼ばれています。
ここで押さえておきたいのが塗った漆喰が熨斗瓦の端よりも外に出ていないかどうかです。熨斗瓦よりも外に出ているということはそれだけ雨が当たりやすくなっているということです。お客様が屋根の上を直接見ることは困難だと思うのできちんと施工後の写真を見せてもらうようにしましょう。
鬼首も綺麗に漆喰を巻いて雨が侵入しないようにしましょう!たまにコスト削減のため漆喰を巻かずコーキングだけで止める場合もありますが一番雨風紫外線が当たる部分ですので耐久性はいまひとつです。それに意外と下から見える部分ですので漆喰をきちんと巻いてあげた方が見栄えは断然GOODです!
費用はどのくらい?
棟三日月の漆喰はメートル単価で計算します。表と裏があるので計算される場合は注意してください。
例えばこのような切妻屋根(書物を開いて「へ」の字なりにしたような形の屋根)だと棟が一本ですので奥行きのメートル×2となります。
世間相場で1メートルあたり3000~4000円ほどとなります。
鬼瓦の世間相場は1箇所につき4000~5000円ほどです。
ですので屋根だけですと切妻屋根で数十万、棟数の多い寄棟や入母屋屋根でも20~30万円で済むことが大半です。しかしながらここに追加で足場台が20万円前後必要になってきます。せっかく足場を組んだのに屋根だけの補修をするのはかなり勿体ないので、特段事情がない限りは外壁の塗装も同時に行うことを推奨します。
ラバーロックに注意!
ラバーロックとは瓦がずれないようにコーキング材で各瓦を繋ぐ工事のことを言います。この工事には賛否両論ありますので一概に不要とは言い切れないのですが、弊社としてはあまりお勧めしません。なぜなら↓
- 瓦は基本的に嚙み合っているのでよほどのことがない限りラバーロックしなくともずれない
- せっかくの景観がかなり損なわれる
- 瓦の再利用ができなくなる
- 打ち方によっては逆に雨漏りの原因と成り得る
- 上記相場と大体が別途費用要
特に下2つが注意です。先ほどの写真のように頂点等部分的にロックするのはまだ施工するメリットがあります(先ほどの写真のラバーは以前の業者が施工したものです)が、最悪な業者は全面的にコーキングを打ちます。瓦は積み重なった隙間から中に入った雨水を排水する機構となっている為特に横面を塞いでしまうと水の逃げ場が無くなり湿った葺き土を貫通して家の中に水が入ってきます、、、
また、相場観もまちまちですので訪問販売業者は特にこの辺りに見積もりを上乗せしてきます。1平米(瓦約16枚分)あたり1000円台なら考慮する価値はありますが、悪質な業者ですと3000~5000円単価で出してくることが多いです。コーキング材自体が数年前からかなり値上がりしており現在3倍くらいの費用になっていますのでそれなりに材料費がかかるものではあるのですが、この工事に10万円近く払うのは費用対効果が悪いと思います。よほど瓦のずれが気になるとかではない限りは不要、やるとしても頂点のみのラバーロックなのかの事前確認と費用単価については確認しておきましょう。特に平米単価を出さずに見積りが一式出しになっている場合は要注意です。
まとめ
私たちの住む神戸は震災の経験もあって瓦屋根の新築が減りつつありますが、やはり日本家屋の象徴ともいえる瓦屋根は流行りのスレート瓦に比べても耐久性が高く家を保護する上では十分なメリットがあります。然るべき時期にきちんとメンテナンスすれば将来的なランニングコストもスレート瓦よりお得になることも多いのでもし状態について気になる事があれば弊社まで一度ご相談頂ければと思います。ドローンによる診断は無料で行っておりますので是非お気軽にお問い合わせください。たとえ私どもと縁がない結果になったとしても少しでも悪質な業者を避けるきっかけになれば私どもとしても嬉しく思います。
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